法人口座の開設は面倒?個人口座のメリット

法人口座のように信用という観点で開設を断られることがない
起業したときや個人事業主になった場合、必ず法人口座を開設しなければならないわけではありません。個人口座を作り、それを会社の口座として利用することも可能です。では、あえて個人口座を開設するメリットとしてはどのようなものが挙げられるでしょうか。まず、口座の開設のしやすさがあるでしょう。 法人口座を開設しようと思ったら、銀行に申込者の身分証明書だけではなく登記簿謄本や印鑑証明を送らなければなりません。さらに、必要とされる書類をすべて用意したにもかかわらず、銀行独自の審査によって口座の開設を断られるケースもあるのです。個人口座の開設も断られることがありますが、反社会組織とかかわりがある、既に口座を持っているなど一部のケースであり、大抵はすんなり開設できます。
インターネットバンキングの利用代金がかからない
個人口座の場合、口座を維持するのにお金がかからないというのも大きなメリットでしょう。法人口座だとインターネットバンキングを使おうとすると月額料金がかかるケースが少なくありません。インターネットバンキングを利用しなければお金はかからないとはいえ、大抵は利用するでしょうし、そうなるとネットバンキングの利用料金は実質口座維持費ということになります。 会社の口座として個人口座を利用する場合の注意点としては、生活費の決済などに使う口座とは分けるということが挙げられます。これを一緒にしてしまうと、会社としてのお金の出入りと個人としてのお金の出入りがごっちゃになってしまい、いろいろな申告時に計算が面倒になってしまうからです。