やっぱり法人口座が良い?個人口座のデメリット

会社としての実績ができたら法人口座を作るべき
起業したばかりなので以前開設した個人口座を会社の口座として使っているというケースは少なくないでしょう。起業して間もない法人が法人口座を申し込んでも審査に通らないことがあるからです。しかし、ある程度、会社としての実績ができたら速やかに法人口座を開設すべきといえます。というのは、やはり個人口座を会社の口座として使うのは不便ですし、限界が出てくるからです。
たとえば、取引先が多くできた場合、代金を支払ってもらうことも増えてくるでしょう。その際、法人口座を持っていると各取引先ごとに専用の振込先を設定できることがあります。一つの口座に数十もの取引先から一斉に振り込んでもらうようにすると、振り込み済みのところと振り込んでいないところを判別するのに手間がかかりますが、取引先ごとに口座を設定すれば代金を振り込んでいないところが一目瞭然です。
個人口座しかないと客からの債権回収に苦労する
客の口座から毎月自動で代金を引き落とし、口座に振り込んでもらうというのも法人口座を持っていると簡単にできます。個人口座だと、「この日まで振り込んでください」という通知を毎月送らなければならないので大変ですし、実際に振り込んでもらえるかは相手次第です。したがって、債権の回収に苦労することになるでしょう。
また、個人口座は法人口座と比べると信用度が若干低くなるのもデメリットです。たとえば、法人口座であれば口座名に本名と一緒に屋号をつけられますが、個人口座は本名しか認められていません。そのため、屋号しか知らない人が振り込む際、まったく知らない人の名前が口座名に表示されるので不安感を抱かせてしまう可能性が高いです。